昨年、正式に日本への参入を果たした中国メーカー「Xiaomi(シャオミ)」の端末、「Xiaomi Mi Note 10 Lite」(国内版)を買ってみたので使用感をお届けいたします。
今回購入したモデルはAmazonから購入することが可能です。
Mi Note 10 シリーズには、Pro・無印・Liteの3種類があり、おおまかにカメラとメモリ容量などがそれぞれ異なります。
Pro | 無印 | Lite | |
ディスプレイ | 6.47インチ 2340 x 1080 FHD + 398 PPI 3D曲面有機ELディスプレイ | 6.47インチ 2340 x 1080 FHD + 398 PPI 3D曲面有機ELディスプレイ | 6.47インチ 2340 x 1080 FHD + 398 PPI 3D曲面有機ELディスプレイ |
メモリ | 8GB | 6GB | 6GB |
ストレージ | 256GB | 128GB | 64GB |
SoC | Qualcomm Snapdragon 730G | Qualcomm Snapdragon 730G | Qualcomm Snapdragon 730G |
SIMスロット | デュアル NanoSIM | デュアル NanoSIM | デュアル NanoSIM |
サイズ | 157.8mm x 約74.2mm x 約9.67mm・約208g | 157.8mm x 約74.2mm x 約9.67mm・約208g | 157.8mm x 約74.2mm x 約9.67mm・約204g |
バッテリー | 5260mAh | 5260mAh | 5260mAh |
メインカメラ | 1億800万画素 (8枚レンズ) 5眼カメラ | 1億800万画素(7枚レンズ) 5眼カメラ | 6400万画素 4眼カメラ |
全モデルで Felica(おサイフケータイ)は非搭載で、防水機能は付いていません。
カメラ以外は Snapdragon 730G を搭載するなど、ミドル帯に位置する性能となっています。
OSもAndroidをベースとした独自の「MIUI」を採用。
どちらかといえばガジェット好きのためのスマホのような気がしますね。
いざ開封の儀。安っぽくない仕上がり
箱から本体を取り出してみるとこんな感じ。
3万円台にしては、パッと見で安っぽさを感じさせません。
今回入手したのは白色(グレイシャーホワイト)ですが、背面は完全に白というわけではなく、薄い青~紫色のグラデーションがかかっています。
光沢があり、角度によって反射する色が少し変わります。
海外の Android スマホではそこそこ見かけるフォルムですね。
個人的にはCE・コピーライトの表記が少し目立ちすぎる気がします。
iPhone でも一部の海外モデルではCEなどの法律に従った表記がでかでかと印字されていますが、国内モデルにはありません。ここら辺はやはりコスト削減のために仕方ないのでしょうね。
こちらが4眼カメラのアップ。
カメラの数がスマホの良さを決めるわけではありませんが、思い出を記録するなら色々な写真が撮れる方が良いですよね。
最高で 64MP の高解像度撮影に対応します。
カメラは以下の4種類を搭載しています。
- 6400万画素 高解像度カメラ-f/1.89、1.6μm 4-in-1ピクセル
- 800万画素 広角カメラ-FOV 120°、f/2.2
- 500万画素 深度センサー-f/2.4
- 200万画素 マクロカメラ-f/2.4、AF距離(2cm-10cm)
暗所での撮影に適したナイトモードにも対応します。
付属品はACアダプター、USBケーブルの他に、専用のスマホカバーが付属します。
ACアダプターのPSEマーク表記も問題ありません。
モデルはMDY-09-EL。
本体に、付属の専用カバーを付けてみたところです。
透明なので元々のデザインが隠れてしまわないようになっています。
質感はよくあるクリアケースといったところ。
ケースを付けなくても本体は少し重く感じました。
「Galaxy Note 8」と比べるとズッシリした感じがあります。
「つらい!」と言うほどではありませんが、気になる人は気になるかもしれません。
気になるカメラの画質をチェック!
Pro・無印版(108MP)と比較すると画素数の少ないLite版(64MP)ですが、写真の写り具合を確かめてみました、
オリジナルのファイルはこちら(重いファイルです)
拡大してみると大きさを実感していただけるかと思います。
結構細かい部分までしっかり写っています。
解像度は 9,248×6,944 となり、かなり大きめです。
容量も大きいものだと1枚当たり大体20MB以上消費するので、本体はともかく、容量の少ないクラウドにアップロードする設定になっていると、すぐに一杯になってしまいます。
オリジナルのファイルはこちら(重いファイルです)
写真の一部を切り出して使うのも大丈夫そうです。
EXIF を見ると、絞り値がf/1.9、焦点距離が5mm、ISO111とあります。
超広角レンズで撮影するとこんな感じに。
オリジナルのファイルはこちら
超広角カメラの画質はあまり良くないようです。
こちらはあくまでもおまけなのかも・・・。
64MPカメラ使用時の注意
こちらは64MPの写真を原寸大で切り抜いたものです。
遠くの部分が絵のようになってしまいました。
さすがに遠くの景色を原寸大で切り抜くのは厳しいようです。
また、撮影シーンによってはシャッターを押してから少し経って撮影されるようで、空を撮ったはずなのに地面の写真が保存されていることがあります。
シャッターを切った後は、確実に保存されるまで少し待ったほうが良いのかもしれません。少々面倒くさいですね。
また、かなりブレやすいので撮影の際は必ず立ち止まって、本体をしっかりと構える必要があります。
バッテリーの持ちがオバケ
本機はバッテリーの持ちがとても良いです。
通勤~仕事で使用し夕方ごろになっても、80%前後をキープしています。
2泊3日の外出で一切充電せずに使用できてしまったので、電池持ちはオバケといっても良いのではないでしょうか。※バッテリーセーバー使用。
行きと帰りの飛行機で写真を撮ったり、YouTube を再生したり、Google Map でGPSを使いまくったり、調べ物をしたり、色々なことをしましたが、最終的に約4日間にわたって無充電で使うことができました。
筆者は充電器を持っていくのが面倒だったので、外出先で買えばいいか~と思っていたのですが、まさか買わなくていいとは思いませんでした・・。
どこまで持つか気になったので、充電が切れるまで使ってやろうと思い、帰ってきた翌日の午後、撮った写真100枚超をクラウドにWi-Fiでアップロードしましたが、アップロードを終えてもまだ6%残っていました。
このとき「バッテリーとパフォーマンス」画面では、残り4時間12分と表示されていたので、まだ少し余力はありそうですね。
ちなみに「ウルトラバッテリーセーバー」を使えば、あと約25時間は使えるようです・・。(さすがに動画をみたりすれば短くなるかも)
MIUIの使い勝手はどう?
操作は殆ど Android と変わりありません。
細かい項目の違いなどはあるので、最初は少し戸惑うかもしれませんが、今まで Android を使っていた方ならそこまで問題にはならなさそうです。
しかし、UIの完成度や設定の多さで言えば、 SAMSUNG の Galaxy に軍配が上がります。
思ったほど多くの設定は変えられませんし、テストした環境では画面の自動明るさ設定は真夜中の暗闇でも最低輝度にしてくれませんでした。(もっと暗く出来るのに少しだけ明るいので眩しい・・)
気になる技適も勿論OK
海外スマホを買った時に気になるのが「技適」です。
これが無いと、国内においては原則電波の使用が出来ません。
今回入手したモデルは国内版ということもあり、もちろん技適表示があります。
安心して Wi-Fi やら 4G やらに接続し放題です。
ガジェット好きにはおすすめできる一品
Felicaも無ければ防水でもなく、サイズの割に重いですが、価格を考えれば面白いガジェットであることは間違いありません。
一番安いLiteだからこそ、手軽に64MPのカメラを使える良い端末と言えそうです。もちろん108MPには及びませんが、文字通りライトに写真を楽しめる良さがあります。
林檎や宇宙の優等生に飽きたら、このスマホに手を出してみるのはいかがでしょうか。