ゲーム配信プラットホームの「Steam」が、iPhone・iPad、Androidなどのデバイス向けに、Steamのゲームをリモートで遊べる「Steam Link」をリリースしたので使ってみました。
検証環境:iPhoneX・2012年製PC
必要なもの
Steam Linkを使用するにはスマートフォンなどの他に、SteamをインストールしたPCが必要です。
PCは起動した状態にしておいて、インターネットに接続できる状態にしておく必要があります。
Steam Linkアプリをダウンロード
Apple Store ・ Google Play Store から、ダウンロード&インストールしてください。
Steam Linkの初期設定
PC側の準備はSteamのアプリを起動しておくだけで完了です。
Steam Link アプリを起動すると、このような画面が開きます。
「始めよう」をタップします。
続いてコントローラーのペアリング画面が表示されるので、Steamコントローラーや、スマートフォンで使えるコントローラーをお持ちの方はここでペアリングを行います。
今回の検証では、予算の都合上どちらも使用しないので、タッチコントロールを使用します。
コンピュータに接続画面で、SteamをインストールしたPCを選択します。
「コンピュータが見つかりませんでした」と表示される場合は、PCでSteamが起動しているか、インターネットに接続されているか、スマートフォンが自宅のWi-Fiに接続されているか※を確認してください。
※同じネットワーク内に存在している必要があります。
続いて、PINを入力と表示されるので、表示されているPINを、PCのSteamアプリに入力します。
入力すると、接続が完了します。
続いてネットワークのテストが始まります。
テストが終了すると、PCに接続することが出来ます。
テストが完了して、接続する時に、このような画面が表示されることがあります。
この場合、またPCに戻ってサウンドドライバをインストールする必要があります。
下記のような画面が表示されているので、インストールボタンをクリックすると、すぐにインストールが完了します。
PCのサウンド設定を開いて、「Steam Streaming Microphone」が表示されていればOKです。
リモートでプレイする
接続すると、このような画面が表示されます。
自動でSteam Big Picture表示となるようです。
ライブラリを開くとこんな感じ。 ここからゲームを起動します。
試しにゲームを起動したところです。
検証に使用したのは「METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES」。
Wi-Fiでプレイした限り、画質はとても良さそうです。
遅延もそこそこ抑えられています。
コントロールの設定
ゲーム中にコントロール方法を変更することが出来ます。
コントローラに対応しているゲームであれば、コントローラがおすすめです。
タッチコントロールの場合は、ボタンの位置や種類を自由にレイアウトすることも可能です。
ゲームに合わせて、「RT(右Rトリガー)」などのボタンを配置できます。
また、ゲームによってはボタンの種類が自動で決められるようで、例えば「Civilization VI」の場合にはこのようにBボタンがEnterなどに変更されていました。
どうやらゲームによって設定できるボタンが異なるようです。
一部のゲームでは、タッチコントロールでは操作が難しく、実用的ではありませんでした。
モバイル回線(LTE)でも試してみた
モバイルデータ回線でプレイしてみた所、問題なくプレイできました。
ただし、速度の関係で画質は多少悪くなってしまいます。
Steam Linkの注意点
Steam Linkアプリを使う上での注意点です。
Windowsに戻ってしまうことがある
他のアプリなどの影響で、Windowsの画面になってしまうことがあります。
この場合は、ゲームの画面をタップすることで、元通りになります。
また、PCで他のアプリで音を再生している場合、Steam Linkを通して音が流れてしまうので、ご注意ください。
モバイルデータ回線で使う場合は容量に注意!
常に複数のデータをやり取りしているので、通信制限(ギガ)に注意する必要があります。容量の少ないプランなどの場合は、より注意が必要です。
操作がほぼ不可能なゲームもある
元々、マウスとキーボードで操作する前提で作られているPCゲームでは、スマホでの操作が難しい場合があります。
場合によってはほぼプレイが不可能な場合もあるのでご注意ください。
まとめ
画質や音質はとても良く、回線さえ良ければ遅延も気にならないレベルなので、快適に遊べると思います。
しかし、ゲームによっては操作の都合で遊ぶことが難しい場合もあるので、注意が必要です。