シリコンパワーから発売されている「P34A80」 NvMe M.2 SSD のベンチマークレビューをお届けします。
今回紹介するのは 1TB モデルの SP001TBP34A80M28 です。
公式の説明によると「ゲーミングのための優れたストレージパフォーマンス」とあり、最大シーケンシャルリードも最大 3,400 MB/s と、ハイエンドSSD「SN750」シリーズとほぼ同じ公称値(記事はこちら)となっています。
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シリコンパワー SSD 1TB 3D NAND M.2 2280 PCIe3.0×4 NVMe1.3 P34A80シリーズ 5年保証 SP001TBP34A80M28
価格: ¥29,770298ポイント
価格も抑えめで、公称スペックも他のハイエンドモデルと大差ないため、非常にコストパフォーマンスの高いモデルと言えます。
スペック表
SP001TBP34A80M28(1TBモデル)
最大シーケンシャルリード | 3,400 MB/s |
最大シーケンシャルライト | 3,000 MB/s |
フォームファクター | M.2 2280 |
NAND | 3D TLC NAND |
その他に5年間の製品保証が付属します。
フォトレビュー
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開封後の前面はこのようになっています。
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裏面には、micron 製 3D TLC NAND の「IA7BG63AVA」が2枚実装されていました。
低価格の SSD でよく使われている QLC では、SSD の高速キャッシュを使い切った後に速度が大幅に下落するという弱点があるため、TLC を使用した本機なら QLC と比べて速度の下落は少ないと考えられます。
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DRAMキャッシュには、Kingston の「D5128ACPCPGPH」が使用されていました。
このチップは 4GB のDDR4キャッシュメモリのようです。
ベンチマーク
検証環境
CPU | Intel Core i7 9700K |
メモリ | 16 GB (DDR4-2666) |
OS | Windows 10 Pro 64-bit |
マザーボード | ASUS PRIME Z390-P |
ドライブ | P34A80 SP001TBP34A80M28 – PCIe 3.0 x4 接続 |
ケース | 静音ATXケース 静寂(SEI-JAKU) SCY-DFR5-BK |
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今回は、マザーボード上のコネクターではなく、x4 接続が可能な PCIe ボードに取り付けて検証を行いました。
Crystal Disk Info
まずは Crystal Disk Info で基本的な情報を見てみます。
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計測環境でのアイドル時の表示温度は「28度」と、低めな温度をマーク。
計測時の室温は20℃台なので普段から熱すぎるということは無さそう。
ちなみにベンチマーク後の温度を測ってみると54℃まで上昇していました。
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Crystal Disk Mark 6.0.2
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シーケンシャルライトが低いのが気になりますが、シーケンシャルリードに関しては公称値の 3,400 MB/s を少し上回る結果が出ました。
1万円代の価格帯ということを考えれば、コストパフォーマンスに優れた SSD と言って良いと思います。
ファイルのコピー
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約67GBの7zファイルを、別のM.2ドライブ(WD BLACK SN750 NVMe 1TB)からコピーしてみました。
コピー開始から約1.7GB/sを維持し、40%程コピーしたところでキャッシュを使い切り、約900MB/s にまで下落しました。
速度は低下したもののファイルのコピーは1分程で完了したので、通常使用でそこまで問題になるケースは少ないかと思います。
HD Tune Pro 5.75
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File Benchmark を使用してドライブの読み書き速度を計測しました。
先ほどのファイルのコピーと同じく、28GB付近で速度が低下しているのが確認できます。
これらの結果を踏まえると、この SSD のキャッシュは 28GB 程度あると考えて良さそうです。
コスパの良い M.2 SSD
シーケンシャルリード 3,400MB/s と、ハイエンドモデルと比べても速いスピードを誇り、気になるキャッシュ使用後の速度低下もそこまで酷くはなく許容範囲内だと思います。
価格の面では QLC を採用した製品より高くなってしまいますが、速度低下と寿命を考えれば、数千円足して TLC 採用で価格が抑え目なこちらの SSD を選ぶのも1つの選択肢としておススメです。