結局これが一番使いやすい!「Razer DeathAdder V2 Pro」レビュー
筆者がPCでFPSをプレイするようになったのは2014年頃で、今から7年程前になります。
最初は特にマウスに拘りなく、PCを購入した時に付いてきたマウスを使ってFPSをプレイしていました。
しかし、半年が経った頃から「もっと快適にFPSをプレイしたい」と思うようになり、「Razer DeathAdder Chroma」(以下「DeathAdder Chroma」)を購入しました。
「DeathAdder Chroma」の使い心地は最高で、特に不満点はありませんでしたが、4年程使用していたらチャタリング(マウスの誤作動)が発生するようになったりと、不具合が出るようになってきました。
そこで、当時最新モデルの「Razer Viper」(以下「Viper」)を購入、69gの軽量による取り回しの良さや、大幅に進化したセンサーなど、魅力的な要素が沢山ありました。
しかし、2年程「Viper」を使用してきましたが、サイドボタンの押しにくさや、マウスを握った際の違和感が払拭出来ず、ベストな選択ではないと思うようになりました。
ずっと「DeathAdder Chroma」のフィット感が忘れられず、後継機である「Razer DeathAdder V2 Pro」(以下「DeathAdder V2 Pro」)を2週間ほど前に購入しました。
使用感などが分かってきたので、レビューしていきたいと思います。
スペック
寸法 | 127 x 61.7 x 42.7 mm |
DPI | 20000 |
ポーリングレート | 125/500/1000 |
センサー | Razer Focus+ オプティカルセンサー |
スイッチ | 2nd Gen Razer Optical Mouse Switches |
重量 | 88g |
接続 | Razer HyperSpeed Wireless/Bluetooth/ケーブル |
バッテリー駆動時間 | Razer HyperSpeed Wireless 70 時間/Bluetooth 120 時間 |
値段 | 15,980円(税込み) |
2021年3月現在、搭載されている技術についてはどれもRazer最新レベルの物となっています。
各所、詳しく見ていきたいと思います。
指紋が目立たないサラサラとした質感
マウス本体の質感は、サラサラとしていて握った時に滑りにくく、指紋や汚れ等も付きにくくなっています。
ですが、この辺りの質感は長期間使用していると、最終的にツルツルとしていくのは避けられないので、あまり気にするべきでは無いかもしれません。
本体の構成はしっかりと作られていて、強めに握っても軋む事もなく、マウスを横に振ってもカタカタと音が鳴ったりもしません。
この辺りは、値段相応のクオリティに仕上がっていると思います。
サイズは大きめ
「DeathAdder V2 Pro」は、通常に比べて大きめのマウスサイズになっています。
成人男性であれば問題ないサイズだと思いますが、女性や手の小さい人だと握り辛いと感じる事があるかもしれません。
実際に店舗に行き、握り心地などを確認してから購入した方が良いと思います。
なお、有線かつセンサー等のスペックは落ちてしまいますが、サイズの小さい「Razer DeathAdder V2 Mini」も存在します。
左右非対称の形状
右側に傾斜している独特なデザイン。
これが合う人には合います。
買い替える理由になる魅力的なサイドボタン
大きくて押しやすい、これだけで DeathAdder シリーズに乗り換える理由になります。
「Viper」を使用していた際は、サイドボタンが小さくて入力に苦労する事がありましたが、「DeathAdder V2 Pro」に変えてからはとても快適です。
FPSをプレイしてる時に、サイドボタンを押す回数は多いので恩恵を感じられます。
サイド全体にゴムの滑り止めが覆われているのも、良い変更点です。
ほんの少し深めのマウスホイール
ホイールを回すと、コリコリとした感覚があります。
ホイールクリックも、レスポンスが早くて押しやすいです。
ただ「Viper」に比べるとクリックの位置が深く、少し入力に力が必要だと感じました。
しかし、FPSでホイールクリックを多用する場面は少ないので、今のところプレイしていて不便だと感じる程ではありません。
カチカチと押し心地の良い超高速スイッチ
スイッチには「2nd Gen Razer Optical Mouse Switches」が採用されており、従来のメカニカルスイッチの3倍の速さである0.2msで入力されるので、素早いレスポンスが感じられます。
また、カチカチと言った押し心地の良いスイッチで入力していて心地良いです。
メカニカルスイッチからオプティカルスイッチに変更されたため、チャタリングが発生しなくなると言うメリットもあるそうです。
「DeathAdder Chroma」ではチャタリングが原因で買い替えを検討する事になったので、嬉しい変更です。
PTFEマウスソールでなめらかな動き
マウスソールは上下とセンサーを囲うように配置されています。
体感として「Viper」よりも滑らかで、動かしやすいと感じました。
88gの重量は決して軽いとは言えない
「DeathAdderの無線マウス」と考えれば88gはかなり軽い部類です。
しかし、60gの無線マウスが登場している昨今の状況を考えると、決して軽いとは言えない現状があります。
「Viper」の69gを触った後に「DeathAdder V2 Pro」を使うと、体感として「少し重いなぁ」と感じました。
ただ、FPSをプレイしていて重さが原因でプレイし辛い、と感じる程での重量ではありません。
もし、軽さを重視するのであれば Viper シリーズや Logicool の「G Pro X Superlight」といった選択肢があるので検討してみて下さい。
FPSをプレイするなら無線マウスの方が快適
「無線だと遅延が発生してしまう」と言う理由で、今まで有線マウスを使用してきました。
しかし、Razer の無線技術「Razer HyperSpeed Wireless」のおかげで「DeathAdder V2 Pro」を使っていて遅延を感じる事はありません。
むしろ、マウスを振った時にケーブルに引っ張られる事はないので、有線のマウスを使っていた時よりも快適です。
スリープ状態からの復帰も一瞬で、マウスを動かしたいと思っている頃には駆動状態になっています。
最大70時間のバッテリー駆動
遅延のない高速通信「Razer HyperSpeed Wireless」を使用しても、最大70時間バッテリーが持ちます。
毎日7~9時間とヘビーにPCを使用していますが、大体1週間に2回充電すれば余裕で間に合います。
まとめ
良い点
- フィットする形状
- 押しやすいサイドボタン
- 最高品質のスイッチ、センサー性能
- 滑りやすい滑らかなPTFEマウスソール
- 遅延を感じられない快適な無線接続
- Razer HyperSpeed Wireless で最大70時間のバッテリー駆動時間
悪い点
- 15,980円の高価な値段
- 88gの重量
- 右手専用、独特な形状と大きなサイズで万人受けなマウスではない
おすすめ度
ユーザー評価が高く、最高傑作とも言われる Viper シリーズからの乗り換えですが、筆者は「DeathAdder V2 Pro」に切り替えて本当に良かったです。
特に握った時のフィット感が素晴らしく、マウスに自分が合わせると言うより、マウスが自分達に合わせてきた感じがしてスムーズに操作できます。
サイドボタンも大きくて押しやすく、ストレスを感じさせません。
強いて不満点を挙げるとすれば、重量が88gな事くらいでしょうか。
筆者的には、DPI変更ボタン・プロファイル切り替えボタン・ライティングのオミット、バッテリー駆動時間が減少しても良いので-10g軽量された「DeathAdder V2 Pro」を触ってみたかったです。
数年後、新しい DeathAdder シリーズが出た時、どのように進化して来るか楽しみにしながら待ちたいと思います。
もう DeathAdder シリーズ以外のマウスを買う事は無いかも・・・?
Razer の無線マウスを買うのが初めてで、充電ドッグを持っていない人は、充電ドッグがセットになったモデルも出ているのでそちらをオススメします。
充電するのが楽になり、個別に買うよりも約3,500円安く買えるのでお得になっています。