本当です。理由は”規格”にあります。
カテゴリー(Cat)と言うのは、アメリカの規格である「ANSI/TIA-568」に沿って作られている訳なのですが、Cat.7以上の規格を満たすためには特殊なコネクタが必要とされており、これが一般の家庭向けではないものになっています。
つまり、LANケーブル売り場で、家にあるWiFiルーターにそのまま差し込めるコネクタで、「カテゴリ7」「Cat.8」のように表示している商品は国内外問わず存在しますが、これらは全て正式な規格に沿って作られたものではありません。
「カテゴリ(Cat.)」とは、ケーブルのスペックを表すもので、ざっくり言うと数字が大きいほど早い通信速度に対応しているということになります。
高速になるにつれ、相応しいノイズ対策などが施されたケーブルが、冒頭の規格に沿って作られているという訳です。
そのため、現在では一般の家庭の場合「Cat.6A」を使うのが最もおすすめです。Cat.6Aは10Gbpsに対応しており、家庭用で使うものとしては最高クラスの通信速度を発揮することが可能です。Cat.7以上のものを家庭用として使うのは、値段に対しての効果はないということが言えるでしょう。
カテゴリー表
カテゴリ分けについてはアメリカの規格である「ANSI/TIA-568」に基づいています。
最大通信速度 | 周波数特性(Frequency) | イーサネット | コネクタ | |
---|---|---|---|---|
Cat.8 | 40Gbps | 2GHz | 25G/40GBASE-T | TERA, GG45 |
Cat.7 | 10Gbps | 600MHz | 10GBASE-T | TERA, GG45 |
Cat.6A | 10Gbps | 500MHz | 10GBASE-T | RJ45 |
Cat.6 | 1Gbps (最大10Gbps, 55m以内) | 250MHz | 1000BASE-T, 1000BASE-TX, (短距離なら10GBASE-T) | RJ45 |
Cat.5e | 1Gbps | 100MHz | 1000BASE-T | RJ45 |
Cat.5 | 100Mbps | 100MHz | 100BASE-T | RJ45 |
TIAの他にも類似の規格としてISO/IEC 11801があり、それを和訳しJIS規格化したJIS X5150があります。本ページでは一般的に馴染みのあるTIAの規格について解説しています。
TERAとはなんだ?
ネットワーク関係の仕事をしているような特殊なケースを除き、普段見ているLANのコネクタは「RJ45」と呼ばれるものです。RJ45は、家電量販店で売っているWiFiルーターやネットワークハブの殆どに使われており、広く普及しているコネクタです。
一方で、Cat.7の規格で定められているコネクタはTERA, GG45, ARJ45などと呼ばれる謎のコネクタ達です。例えばTERAならこんな見た目をしています。
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【まとめ】一般のご家庭で使うなら「6A」がおすすめです。
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一般のご家庭で使えるものはCat.6Aが一番スペックの高いものになります。価格も落ち着いていますので、ぜひこちらをご購入されていはいかがでしょうか。
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