大阪・夢洲で開催中の「大阪・関西万博2025」。その中でも注目したいのが、台湾パビリオンの「TECH WORLD館」です。本記事では、実際に足を運んで体験した感想を交えながらご紹介します。

3つのテーマで構成されたTECH WORLD館

館内は「ライフ(Life)」「ネーチャー(Nature)」「フューチャー(Future)」という3つのテーマで構成されており、それぞれに先進技術を詰め込んだ展示がなされています。

入場と同時に、来場者はスマートウォッチのようなデバイスを装着します。

こういうのワクワクしますね!
このデバイスは館内の最後で使用しますが、詳細はぜひ現地で直接体験してみてください。

音と光とタブレットが織りなす演出

まず目を引くのが、円柱型の巨大なプロジェクションエリアです。中央にそびえ立つ円柱スクリーンの周囲には、可動式の小型ディスプレイがずらりと並んでいます。これらのディスプレイは演出に合わせて動き、まるで生き物のように滑らかな演出を見せてくれました。映像の緻密な制御技術には、台湾の映像制御システムの精度の高さが色濃く表れており、背後には半導体産業を支える確かな技術力があることを強く感じさせられます。

4Kプロジェクターと幻想的な演出

さらに進むと、複数台の4Kプロジェクターによる映像演出エリアへ。映像に加え、館内には煙による演出も施され、視覚だけでなく空間全体で没入感を演出する仕掛けがありました。映像と合わさって、ちょっと神秘的でしたね!

台湾産の胡蝶蘭の上に舞うLEDの蝶

台湾産の胡蝶蘭を使った展示エリアです。特別な彩色技術で色づけされた胡蝶蘭が並んでおり、その上には大きい透明LEDディスプレイが設置されています。ディスプレイには蝶が舞うような映像が映し出され、実際に胡蝶蘭の間を蝶が飛び交っているように見える、幻想的な空間が演出されていました。

透明なディスプレイはまだ広く普及していませんが、しっかりと発光していて、発色も良好。最新技術と自然美との融合を見ることができました。

半導体のウェハーと未来

このエリアでは、AIによって生成されたアニメーション動画が使用されています。よくありがちなAIアートに見られる「破綻」や「違和感」が最小限に抑えられていて、自然でスムーズな表現が実現されていました。今はAIによる映像作品は沢山ありますが、その最先端という感じです。

動画が始まると、台湾が強みとする半導体チップ技術が、日常の様々な場面で活用されていることや、グローバルサプライチェーンの重要な核であり、私たちの豊かな生活を支える不可欠な存在であることを改めて実感させられます。台湾の半導体企業といえばTSMCですよね。iPhoneのSoCもTSMC製です。動画の中にjasmのロゴがチラッと映っていて、少しニヤッとしてしまいました。良い関係が続くと良いですね。

心に残った「台湾の力強さ」と「人の温かみ」

体験終了後には、来場者に記念のお土産が配られました。筆者がGETしたのはタピオカや台北101など、台湾の特産品をモチーフにした刺繍入りの荷物タグで、デザインも非常に凝っています。台湾らしさが詰まったこのタグは、単なる記念品ではなく、実用性もある所が素晴らしいですね。

そして、最後に筆者はうっかりスタンプラリーのスタンプを押し忘れて館外に出てしまったのですが、スタッフの方に相談すると、わざわざ筆者のスタンプパスポートを持って館内まで走って戻り、スタンプを押してきてくださいました。(日没後のお疲れのところだったので申し訳ない・・)対応してくれたのは台湾人スタッフの方で、テクノロジーに溢れたパビリオンを体験した直後に、人の温かさにも触れることが出来ました。

次に行くときは、ちょっと高いけどお土産コーナーで何か買おうと思います。
ありがとうございました!