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60hzと120hzなどの周波数の違うモニターを同時に繋ぐとリフレッシュレートが下がる問題の解決方法

Arai
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Windows 10 で、60hzのモニターと、120hzなどのリフレッシュレート(Hz)の異なるモニターをデュアルディスプレイとして使うと、低い方のリフレッシュレートで統一されてしまうことがあります。
この記事では、それぞれのモニターで別々のリフレッシュレートを出すにはどうすれば良いか、解決方法を紹介します。

2022年2月15日 一部修正しました。

現在のリフレッシュレートを確認する方法

現在使っているモニターのリフレッシュレートが不明な場合、手っ取り早く確認したい場合には、ブラウザからfpsを確認できる「UFO test」を使うのがおすすめです。
確認したいモニターにウィンドウを持っていき、最大化表示してチェックします。

120hz 対応モニター上で表示しても60fpsしか出ないことがある

これは120hzのゲーミングモニターでチェックした例ですが、FrameRateのところに「60fps」と表示されてしまっています。
つまり60hzしか出ていません。

その他の確認方法として、Windowsの設定からも確認することができます。
ディスプレイの情報(デスクトップを右クリック→「ディスプレイ設定」→ディスプレイの詳細設定」)を見てリフレッシュレートがモニターのカタログスペック通りになっているか確認してください。

正しく設定されていれば、目的の数値で表示される。1hz程度の誤差があることも

リフレッシュレートの値が、目的の数値になっていなければ別途設定が必要です。

解決方法:「メインディスプレイ」に設定すると治る

この問題はリフレッシュレートの高い方のモニターを「メインディスプレイ」に変更することで解決する可能性が高いです。
デスクトップを右クリックして「ディスプレイ設定」を開きます。

「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れます。
メインモニターは変わってしまいますが、これでリフレッシュレートが低くならずに表示することが出来ます。
試しにウィンドウを動かしてみたり、再度「UFO test」でfpsを確認してみてください。

モニターのスペック通りのfpsが出ていれば設定完了です!

それでも治らなかった場合は?

1.ディスプレイの設定を見直してみる

カタログスペック通りのリフレッシュレートにならない場合は、ソフトウェアの設定を見直してみましょう。
nVidia の設定を例に挙げてみると、「ディスプレイ」→「解像度の変更」の設定画面でリフレッシュレートが目的の値になっていることを確認します。

ここで60hzしか選べない場合は、一度「解像度」の欄をスクロールして「PC」カテゴリーの解像度を選択する必要があります。

intel内蔵グラフィックの場合には、グラフィックの設定を開いて「リフレッシュ・レート」が目的の値になっているかを確認します。

例えばここが「165p」であれば、165Hzになっています。

もしここで60hzなどの低いものしか選べない場合は、この下の2の設定を試してみてください。

2.モニターに接続するケーブルを変えてみる

設定が問題ない場合は、ハードウェアの方に問題がある可能性があります。
使用するケーブル、端子によって表示できる解像度やリフレッシュレートの上限が異なるため、上手くいかない場合は違う端子を利用してみてください。

どの端子を利用していいか分からない場合は、Display Port を使うのがおすすめです。(写真一番右 →)
HDMIと似ていますが、切り欠きが1つだけで、サイズが少し大きいのが特徴です。

HDMIも含めバージョンによっては、120hzまでしか対応していないといった場合もあるため、165hzや240hz、360Hzなどのモニターを使う場合は注意が必要です。
この場合、グラボ(GPU)・ケーブル・モニターのすべてを、表示したいリフレッシュレートに対応したバージョンに統一する必要があります。

最近だと、FHD(1080p)の解像度なら、HDMI2.0、DisplayPort1.2以上あればほとんどの場合大丈夫です。

左から DVI、HDMI、Display Port

出来れば古いケーブルは使用せずに、購入時に付属しているものや、高品質な新しいケーブルを使用してください。