本記事では iOS 18.5 でデベロッパモードを有効にする方法について解説します。
デベロッパモードは、開発者向けの詳細な設定にアクセスしたりするためのモードです。

デベロッパモードを有効にするとセキュリティが低下します。
開発・テスト以外でこのモードをオンにしないでください。

Mac を使用してデベロッパモードを有効にする方法

1. Xcode のインストール

App Store - Xcode
https://apps.apple.com/jp/app/xcode/id497799835

Mac に Xcode がインストールされていない場合は、まず App Store から Xcode をインストールしてください。無料でダウンロードできますが、ファイルサイズが大きい(数GBほど)ため、ダウンロードとインストールに時間がかかる点に注意が必要です。

2. Xcode の起動

初回起動の際は色々と出てきますが、特に追加のインストールは不要です。必要に応じてオプションのチェックボックスを外してください。
以下の画面を開いたままにしてください。

3. デベロッパモードをオン

USB ケーブルを使用して iPhone と Mac を接続し、iPhoneの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開き、画面を下にスクロールすると、「デベロッパモード」というオプションが表示されています。

「デベロッパモード」をタップし、オンにします。
設定後にiPhoneの再起動が必要になるため、指示に従って再起動してください。

「デベロッパモード」が表示されない時は、「プライバシーとセキュリティ」画面を開き直すと表示されます。

再起動後、このような画面が表示されるので、「有効にする」をタップして設定は完了です。

デベロッパモードを再び無効にするまで有効になります。

デベロッパモードを無効にして iPhone を再起動すると、デベロッパモードの表示が消えてしまうため、再度デベロッパモードを有効にしたい場合は、もう一度 Mac (+ xcode) に接続する必要があります。

Windows を使用してデベロッパモードを有効にする方法

Macを持っていない場合でも、Windows PCを使用してデベロッパモードを有効にできますが、手順が少し複雑になります。

Xcode の代わりとなるアプリが必要になるため、iTunes + iCloud + AltServer などのサイドロード用のアプリを使う方法と、Tenorshare iCareFone というアプリを使う方法があります。

この記事では AltStore を使う方法を紹介します。
どちらのアプリもデベロッパモードを有効にするためだけに使用するので、作業完了後に削除することが出来ます。

AltStore と iCareFone のどちらも不必要なアプリをインストールしなければならない点が残念ですね。AltStoreの場合は自分のApple IDを送信しなければならないので、どちらを使うかは好みでいいと思います。

1. iTunes と iCloud のインストール

まずは、Windows版 iTunes と iCloud をインストールします。どちらも Microsoft ストアからではなく、exeファイルから直接インストールしてください。

iTunes - Windows版 公式サイト
https://www.apple.com/jp/itunes/

iCloud (ダウンロードURL)
https://secure-appldnld.apple.com/windows/061-91601-20200323-974a39d0-41fc-4761-b571-318b7d9205ed/iCloudSetup.exe

2. AltStore のインストール

Installing AltStore の下のリンクからインストーラーをダウンロードしてください。
https://faq.altstore.io/altstore-classic/how-to-install-altstore-windows#installing-altstore

公式インストールガイド(英語) : How to Install (Windows) | AltStore

3. iPhone にアプリをサイドロード

AltStoreのインストールが完了したら、USB ケーブルを使用して iPhone と PCを接続し、タスクバーの AltStore アイコンから「Install AltStore」→「(自分のiPhoneの名前)」を押して AltStore アプリを iPhone へサイドロードします。

サイドロードするために、自分の Apple ID が必要になるため、ID と パスワードを入力してログインします。その後、6桁の2段階認証コードが届くので、そちらも送信します。

この後「Please use the same AltServer you previously used with this Apple ID, or else apps installed with other AltServers will stop working.」と聞かれた場合にはOKを押してください。

その後、うまくいけば下記のような通知が届くので、この状態になれば iPhone の設定画面にデベロッパモードのオプションが出現しています。

iPhoneの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デベロッパモード」をタップし、オンにします。
設定後にiPhoneの再起動が必要になるため、指示に従って再起動してください。

4. デベロッパモードの有効化

再起動後、このような画面が表示されるので、「有効にする」をタップして設定は完了です。

この方法でデベロッパモードをオンにすると、無効化後に iPhone を再起動してもデベロッパモードの項目は表示されたままのようです。

作業完了!

デベロッパモードは開発者向けの機能ですが、アプリのテストや詳細な設定へのアクセスが必要な場合に便利な機能です。本記事の手順に従って設定を行えば、簡単にデベロッパモードをオンにできます。