中国製の高速x86 CPUが登場?宝德「暴芯(Powerstar)」3.7GHz 駆動で、第10世代 i3と同等か
5月6日、中国の半導体企業「宝德(Baode)」は、x86 CPUの「暴芯(Powerstar)」を正式に発表しました。
CPUの型番は “PL PSTAR P3-01105″で、刻印を見る限り3.7GHz駆動であることが伺えますが、コア数や消費電力は現時点では不明となっています。
これがCPUの写真です。
とてつもない既視感を感じますが、見た目はIntelの第10世代 Core シリーズと殆ど同じです。
この見た目と動作周波数から、中身は Intel Core i3-10105 (詳細) ではないか(型番も何となく似ている)との意見が現地のニュースサイト上でも多く見られました。
並べてみると分かりますが、ヒートスプレッダから切り欠き、左上の製造番号や右上の2次元バーコードまで同じです。
コピー品というわけではなく、型番を変えて製造された”リパッケージ品”であると思われます。
もしも、i3-10105と同じであれば、14nmプロセスで製造され、スペックは4コア8スレッド、最大4.4GHz駆動し、内臓GPUはUHDグラフィクス630(4K出力可)、TDPは65Wとなります。
発表会では同CPUを搭載した小型の8LデスクトップPC「PT620P」も披露されており、サーバーレベルの設計手法を採用し、ビジネスやパーソナルユースにも使用可能。
x86アーキテクチャのCPUは中国国内でも複数の企業が設計・生産しており、
兆芯(ZhaoXin)のKXシリーズは一部では有名かもしれません。
暴芯は 第2、第3世代と続くのか、そもそも本当にリパッケージなのか、詳しいスペックについてなどなど…
謎は多いですが中国のCPU産業は、今後も高性能化を目指しつつ最終的には完全な国産化を目指すことになるでしょう。